12月9日は皇太子妃雅子殿下の55歳のお誕生日。
国民の1人として心からお慶びを申し上げる。この日に際して、妃殿下は実にご懇篤な「ご感想」を発表なされた。謹んでその一部をご紹介させて戴く(全文は宮内庁のホームページに掲載)。「26年近く前に皇太子殿下との結婚が決まりました時から、天皇皇后両陛下には、私を温かく迎え入れて下さり、今日まで変わることなく、広いお心でお導き、お見守り下さいましたことに、心から感謝申し上げております。これまで私がご一緒させていただいて参りましたこの25年余りの日々を振り返りつつ、両陛下が、大きな責任を担われながら、どれ程深く国民の幸せや国の安寧を願われ、お力を尽くしていらっしゃったかを改めて思い、敬意と感謝の気持ちで一杯になります」「少しでも皇太子殿下のお力になれますよう、国民の幸せに力を尽くすことができますよう、研鑽を積みながら努めてまいりたいと思っております」「大変残念だったことに、今年も多くの自然災害に見舞われた年でした。…東日本大震災を含め、各地の被災地域の復興に、(皇太子)殿下とご一緒に永く心を寄せていきたいと思います」「最近、国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます。世界に目を向けても、内戦や紛争の影響が、特に子供を始めとする弱い立場の人々に大きく及んでいる現状を深く憂慮しております。…国際社会が一致して取り組む必要のある課題が多岐にわたっています。私たち一人一人がお互いを思いやり、広い心を持って違いを乗り越え、力を合わせることによって、社会的に弱い立場にある人々を含め、全ての人が安心して暮らすことのできる社会を実現していくことや、このかけがえのない地球を健全な形で将来の世代に引き継いでいくために、私たちが何をすべきなのか、それぞれが真剣に考えていくことが必要な時代になっているのではないかと感じます」「私自身につきましては、今年結婚満25年を迎えることができ、多くの方にお祝いいただきましたことをありがたく、幸せに思いますと同時に、この25年余りの間、本当にたくさんの方に助け、支えていただいてまいりましたことを改めて思い返し、感謝の気持ちを新たにしております。…今後とも引き続き体調の快復に努めながら、できる限りの公務に力を尽くすことができますよう、努力を続けてまいりたいと思っております。国民の皆様から日頃よりお寄せいただいている温かいお気持ちに重ねてお礼を申し上げます」格調高く、謙虚でお優しく、視野が広い。まさに次代の皇后となられる方に相応しいお言葉の数々。「感謝」という言葉が繰り返し現れる。国民の側こそ、深い感謝の念を持って、
次代の皇室をお支えすべきであろう。